菅義偉首相の再選支持の立場を示す派閥領袖(りょうしゅう)に対し、党内の若手・中堅を中心に「首相では衆院選を戦えない」と不安視する声が渦巻いているからだ。
党内7派閥のうち、5派閥が雪崩を打って首相支持に回った昨秋の総裁選から様相は一変。各派閥は情勢を見極めながら慎重に態度を決定することになりそうだ。
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(8/28 西日本新聞)
「菅はだめだ」「(首相支持を)派閥が強制はできない。俺は強制されない」
26日、二階派(47人)の在京議員懇談会は、会長の二階俊博幹事長が欠席だったこともあり、怒号が飛び交った。
二階氏が派としての首相支持を独断で決めたことへの批判や、「丁寧な手続きを踏むべきだ」との要望が相次いだという。
すんなり首相支持でまとまったのは石原派(10人)のみ。
最大派閥の細田派(96人)、第2派閥の麻生派(53人)、竹下派(52人)は、いずれも会長が首相支持の姿勢を示しているが、派の態度は決めていない。
新型コロナウイルス対応への世論の逆風は強く、東京都議選や横浜市長選など「連敗」続きの首相は求心力が著しく低下しており、派内の意見集約は容易ではない。
「(衆院選で)皆、生き死にが懸かっており、簡単には決められない」「自主投票になる可能性もある」。派閥幹部からはこんな声も漏れる。
派閥幹部は「首相支持で派内を固めても党員投票の結果次第では勝ち馬に乗ろうと造反する議員が出かねない」と頭を抱える。
「菅」か「反菅」か自主投票か-。
派閥がどの選択をしても党内に禍根を残しかねない。
首相続投支持の立場の安倍晋三前首相は、周囲にこう漏らしている。「党が壊れるかもしれない」!
これはかなりゴタゴタしそうです。