2021年07月21日

菅首相は「負けが込んだギャンブラー」、たまに万馬券を取るからやめられない!

まだ開会式も済んでいないのに東京五輪を巡る不祥事は数えきれない。
新聞14紙を読みこなし、時事ネタを得意とする“時事芸人”のプチ鹿島さんに聞いた。

https://dot.asahi.com/wa/photoarticle/2021072000030.html?page=1
(7/21 AERAdot.)

2013年9月、IOC総会で東京大会の開催が決まると、大きな喜びが日本を包んだ。
しかし「安倍(晋三首相。肩書はいずれも当時)さんが原発の汚染水について『アンダーコントロール』と言ったわけですが、その嘘がブーメランのように返ってきています」
福島第一原発の汚染水漏れはその後も続き、廃炉への道筋すら、いまだにめどが立たない。

「『東京の夏は温暖で理想的な気候』というのも、よくぞ言ったものです。暑さもコロナウイルスもコントロールできないまま、大会は始まります。『お・も・て・な・し』という言葉も今思えば、“五輪貴族”に対するおもてなしのことだったんでしょう。海外の選手たちを隔離して、どうおもてなしをするんでしょうね」

招致運動をめぐる買収疑惑の竹田恒和JOC会長については
「フランス側の捜査は続いています。JOCは違法な支出ではないと発表しましたが、疑いがもたれている当事者がお手盛りの調査をしただけ。森友問題の財務省と同じです。招致に大金が動く構図が想像され、アメリカのテレビ局のため真夏に開催することも含め、五輪はIOCの興行にすぎないことが可視化されました」

IOCが金もうけに走る一方、日本側もオリンピックを「政治利用」した。
ザハ・ハディド氏設計の新国立競技場の総工費が、当初予算を大幅に上回る2520億円に膨らむと、安倍首相は15年7月、見直しを明言する。
「安倍さんの表明は、安保法案の強行採決をした直後。五輪に関してヒーローっぽい会見をして、安保法案から目をそらそうとしたわけです」

さらに組織委員会のトップだった森喜朗氏も忘れてはいけない。
女性蔑視発言で辞任に追い込まれただけでなく、自身の肝いりで開会式の演出統括の座に就けたとされる佐々木宏氏も、週刊文春で女性蔑視の言動を追及されて辞任した。
東京大会の基本コンセプトは「多様性と調和」なのだが……。

「哀しいですね。世界に新しいメッセージを発信する機会なのに、価値観をアップデートできない“昭和のおじさん”たちが実権を持っていた。そもそも五輪をやれば経済が回る、東京が再生するという発想が、昭和。発展途上国ならともかく、2度目なんですから別の価値観を持った大人の五輪を目指すべきでした」

森氏同様、すっかり悪役になったのが「ぼったくり男爵」ことIOCのトーマス・バッハ会長だ。
問題発言を連発し、今月13日には組織委の橋本聖子会長と面会した際、「日本の人々」と言うべきところを、あろうことか「中国の人々」と言い間違えた。

「つい本音が出たんですね。バッハさんにとっては、日本よりも中国のほうがずっと上客。来年の北京冬季五輪を成功させるために、日本は今回、滞りなくやってくれればいいと考えているんですよ。バッハさんにすれば、東京はかませ犬なんです。」

政治利用は、菅義偉首相にも引き継がれている。
コロナ感染の抑え込みに完全に失敗し、ワクチン接種をめぐる施策は迷走。
東京都議選をはじめ、直近の選挙で自民党は振るわず、何とか五輪を成功させたうえで解散・総選挙に臨もうという魂胆が見え見えだ。

菅首相は「負けが込んだギャンブラー」。
新人の国会議員時代に総裁選で梶山静六さんを担いだり、加藤の乱に加わったり、政局での賭けは負けてばかりでした。
首相になってからも、Go Toや緊急事態宣言の発令、解除の判断はやはり負けばかり。
でも菅さんの怖いところは、これまでに万馬券を2回当てたこと。

安倍さんの2度目の総裁選で応援したときと、自身の総裁選出馬です。
ギャンブラーは万馬券を取った快感を忘れられませんし、負けが込んでいる人ほど大きな賭けに出ようとするもの。
ギャンブルに弱い人が必死に賭けているところが、非常に怖い。

付き合わされる国民はたまったものではないが、賭けは吉と出るか、凶と出るか。




posted by ラッキープール at 23:05| Comment(0) | 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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