ところが、ロックダウン全面解除を目前に雲行きが怪しくなっている。
流行の主流がインド株に置き換わり、第3波が始まりつつあるのだ。
1日の感染者数が6万人を超える感染爆発に見舞われた英国だが、ロックダウンとワクチン接種を加速させ、4月には新規感染者を一気に2000人程度にまで減少させた。
3月以降、徐々にロックダウンを緩和し、今月21日には全面解除する予定だった。
しかし足元の感染者数は5000人を超えてきた。
英国政府の専門家委員会のグプタ教授(ケンブリッジ大)はラジオ番組で「すでに流行の第3波に入っており、新規感染の少なくとも75%がインド株だ」と語っている。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/290298
(6/9 日刊ゲンダイ)
深刻なのは、ワクチン接種が進んでいるのに、感染が拡大していることだ。
英国は国民の75%が1回目の接種を終え、2回目も50%に達している。
それほどインド株は感染力が強いということだ。
日本では1回以上のワクチン接種は人口の10%、2回接種は4%程度にとどまる。
政府分科会の尾身茂会長は、1~2カ月で英国株からインド株へと置き換わる見通しを示している。
国内のインド株感染者は8日までに12都府県100人を突破している。東京、神奈川ではインド株によるクラスターも発生している。
尾身会長の試算では、ちょうど東京五輪が開催される頃にインド株へ置き換わる。
英国のインド株蔓延は対岸の火事ではない。
分科会の尾身さんが五輪開催のリスクを唱えるのは当然のことだと思います。
これまでも政府はすべて行き当たりばったりの対応ばかりでした。
たまたま季節性要因で感染者数は減少傾向ですが、どうせ政府は緊急事態宣言の効果というのでしょう。
まさに東京オリパラの時期に第5波がやってくる可能性は高いと思われます。
ただあくまでウイルス相手であり不確定や不明な要素も多いでしょうし、こればかりは終わった後でないとわかりません。
オリンピック成功で菅政権がバンザイと喜ぶのか、それとも感染拡大で消滅するのか、未来のことは誰にもわかりません。
しかし、尾身氏の発言のように予測は出来ます。
さて、どうなるのでしょう。