菅義偉首相の側近である和泉洋人首相補佐官が「肝いり」で用意したコロナ療養施設が宙に浮き、計48億円もの血税がパーになったことがAERAdot.の調べでわかった。
この施設は東京都内の4か所にあった警察用宿舎を昨年、37億円かけて改修し、軽症、無症状の感染患者を受け入れる施設として使うはずだったが完成後、一度も利用されないまま、長らく放置された。
今年4月からもとの警察用宿舎に戻す11億円をかけた改修工事が再び始まり、5月末に完成するという。
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ttps://dot.asahi.com/dot/photoarticle/2021050800024.html?page=4(5/9、アエラ)
自民党関係者がこう語った。
「このコロナ療養施設は菅さんと和泉首相補佐官の負の遺産ですよ。当時、官房長官だった菅さんの意向を受け、名代として懐刀の和泉さんが動いた」
「この案件を誰が決めて、こういう結果を招いたかというと、官邸です。その一番、高い位置の人は首相と和泉首相補佐官です。和泉補佐官はこの案件の責任者だった。この件は『関係者協議会』で協議されましたが、その議長は和泉補佐官です」
現在、再改修工事が行われているが、作業着を着た工事関係者に状況を尋ねた。
「長く使ってなかったから、建物の中はカビとかが生えちゃっているので、きれいにクリーニングしています」
警察庁総務課広報室に、改修費用などを質問すると、文書でこう答えた。
「改修と現状回復に要する経費は、昨年4月の無症状者等の滞在施設への改修に、約37億円。今年4月からの警察派遣部隊用の宿泊施設への現状回復に約11億円であり、いずれも警察庁予算です」
「宿泊施設のうち厚労省から依頼のあったものにつき、改修を行いました」
東京都に施設を使わなかった理由などについて質問した。
「トイレとかバスが共用であったりとか、なかなか個別管理をしにくい施設だった。アメニティもない。その点、ホテルはお客さんを泊めるのに一番向いた施設ですから、療養者も気兼ねなく過ごせる。政府の施設よりも、ホテルの方がよりベターだった」
「そもそも東京都が国から宿泊療養施設として、借りるところまで行っていない話です。国のほうで準備した施設なので国が改修した。都が管理しているところではないので、国のほうにお聞き下さい」
官邸、厚労省、警察庁、東京都……。どこも反省の弁はなく、責任回避に終始するばかりだった。
posted by ラッキープール at 15:55|
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